[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : middle『気に食わねェ』 登場:任意

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 32+1d10 登場/リザレクト (32+1D10) > 32+4[4] > 36

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : :侵蝕率+$

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 🌈

[メイン] system : [ 沖田 総悟(おきた そうご) ] 侵蝕率 : 32 → 36

[メイン] 花子くん : 43+1d10 登場/リザレクト (43+1D10) > 43+8[8] > 51

[メイン] system : [ 花子くん ] 侵蝕率 : 43 → 51

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) :  

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 今回の任務は、言ってしまえば、クソ胸糞悪ィ。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 遺産の回収ってことで、俺達ァ、霧のせいで視界の悪い山奥に来て
んでもって、ここに迷い込んだって情報のある『祈りの造花』を
探そうってことで、あれやこれやしてるわけだが。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 途中で入手した、祈りの造花の前任者の情報がどうにも

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「気に食わねェな」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 亜麻色の髪と、赤色の瞳の青年は、明らかに苛立った表情で
山中にある切株に腰を乗せ、脚を組んだ。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「……任務じゃ、遺産が手に負えねェ場合は、"破壊"も考慮していい
 とは言っていたが………チッ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 舌打ちが、山中にくぐもる。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「………これも、お巡りさんの仕事ってか」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 現状、遺産はこの実田山内を移動し続けている、エフェクトによって
それが何を意味するのか?人里の無い山だとしても
これは明らかな、汚染原因と成り得るものであり、捕まえられませんでした、で帰ることは許されない。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : そして青年は、不機嫌そうな顔で、もう一人の男に呼び掛ける。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「問題無ェよな?」

[メイン] 花子くん : 「気に食わないってのだけは、ようやくアンタと意見があったって感じかな」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 赤色の瞳は、静かに向けられる。
その奥には、やるせなさと、そして怒りの感情も見えるだろう。

[メイン] 花子くん : 総悟の目の前、まるですり抜けたかのように、少年が木から現れる。

[メイン] 花子くん : 「問題か問題じゃないかで言ったら、問題でしょ」

[メイン] 花子くん : 少年は帽子を押さえながら、地面へと降り立ちつつ。
総悟が仕入れた情報を、頭の中で反芻する。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「俺の言った問題ってのはだな」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「破壊もやむを得なし、ってことだ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「悪霊のオメーの方が、死んでもこの世界に縛られる
 辛さってやつを、知ってるんじゃねぇのか?」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 破壊という言葉の際に、腰に据えられた刀の柄に手を添える。
刀を抜き、その未練を断ち切るには十分過ぎるほど材料が揃っちまってる。

[メイン] 花子くん : 学生帽を被り直し、そちらへと目を向ける。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : FHによくいる、理性も欠片も無ェテロリスト相手なら容赦無く斬れるが
今回に関しちゃ、錆びつくとこもあるでさァ。
だが、誰かがやらなきゃいけねェ。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 他人に押し付けるわけにゃいかねェだろうが。

[メイン] 花子くん : 「そりゃもちろん、理由ない生っていうのはね
 終わりがないから、ゴールがないわけだけどさ……」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 肌寒い、霧の濃い山風によって、亜麻色の前髪が少し揺れる。

[メイン] 花子くん : ガシガシと、”破壊”という言葉に頭を掻きながら。

[メイン] 花子くん : 当人である相手が望んでいるのなら、ここで終わらせてあげるのも願いだ。
彼女の苦痛は、彼女の選択によって終わらされる。

[メイン] 花子くん : 永遠の生と、一瞬の死。
その選択肢を与えられて、さっさと死にたいっていうのは普通のことだ。
俺だってそうするだろう。

[メイン] 花子くん : 「だけどさあ」

[メイン] 花子くん : 「アンタ、それでいいと思ってんの?」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「……あ?」

[メイン] 花子くん : 花子には、迷いの目があった。
しかし、その迷いをむしろ相手にも尋ねるように。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「……70点ってとこだろ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : そう告げる。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「だが十分な点数だ、"日常"を守るにはな」

[メイン] 花子くん : 「フーン? ……アンタは元警察官のおまわりさんだったっけ、そりゃ市民の平和を守るか」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 総悟もまた、件の遺産を斬り壊す行為を、最善とは判断しない。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : ただ、総合的に見た場合、それはつまり
自分達UGNの仕事と、そしてこの山中に高濃度のレネゲイド物質が留まるリスクと

[メイン] 花子くん : ベストではないのは、自分自身でもわかっている。
けれど彼女のために破壊し被害をとどめることこそが、ベターではある。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : ……糸部 佐奈の想い、全部を加味して、だ。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「糸部 佐奈は苦しんでる」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「……大事な奴を失う辛さってのは、俺も知らねェわけじゃねェ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「お巡りさんってのは、市民の味方でなくちゃならねェ
 そうなるなら、自暴自棄になった糸部 佐奈をどうするかってのは
 ……必然と、その答えは一つになるんでさァ」

[メイン] 花子くん : その言葉に、学生帽の影が揺れ、花子の顔に陰りが見える。

[メイン] 花子くん : 霧もあり、お互いを見ることは難しくなっていくだろうが。

[メイン] 花子くん : 「……ハハ、そういう選択できるのは尊敬するよ
 俺無責任だからさ、周りの奴らのことなんか考えらんねえの」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「クソガキが」

[メイン] 花子くん : なんつって、悪霊だしな、とけらけらと笑いつつ。

[メイン] 花子くん : 「死んでも働かせるつもりとか、警察ってのはずいぶんブラックなんだねぇ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 辟易するように、溜息を吐き。
ガリガリガリ、と頭を少し掻き。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「UGNは厚生労働省だ、お巡りさんに文句言うんじゃねェ」
痛い所を突かれたような顔で。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「………で?市民を守る責務も何も無ェ悪霊のお前は
 糸部 佐奈を一体どうするってんだ?」

[メイン] 花子くん : 「アンタは70点取ってくれるんだろ?
 チャラチャラしてるけど力はホンモノだし」

[メイン] 花子くん : ゆらゆらと揺れながらも、それを言った後。

[メイン] 花子くん : フッ、と目の前から消えて。

[メイン] 花子くん : 「……俺が、残りの70点取って、オールパーフェクトにしようぜ」

[メイン] 花子くん : 総悟の目の前に、現れる。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 色白な肌の男の、赤い瞳は、動揺の色を出さず。
真っ直ぐと、花子を見据えたまま。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「…………」

[メイン] 花子くん : もっとも彼の額には汗が浮いている。
幽霊にも拘らず、彼の精神が人と同じく動揺したような結果だろう。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「─────算段はあるんでさァ?」

[メイン] 花子くん : 「ない」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「ねぇのかよ」

[メイン] 花子くん : ははは!と笑いつつも、こちらも痛い所を突かれたかのように苦笑い。

[メイン] 花子くん : 「そりゃ、俺はあの子に会いに行くだけだからね」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 呆れ半分、ニヤけ半分。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「女の尻を追いかけるってか、またさっきみてぇに逃げられるぜ?」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : おいおい、まるで俺が140点取りてェみてぇになってんじゃねぇか。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : ……いやまぁ、事実だけどな。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 俺もまだまだクソガキってこった。

[メイン] 花子くん : そも、俺のような悪霊は、市民を守るなんて偉いこと、そうそう抱えてられない。それほど前世で徳の積んだ人間でもない。

[メイン] 花子くん : 将来の夢はおまわりさん、ってわけでもないしね。
だからこそ、俺は一つしか見られないってわけ。

[メイン] 花子くん : 「俺、女の子の尻追いかけるの好きなんだよね~」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「チャラ男の悪霊とか救いようがねぇな」
ニヤけながら。

[メイン] 花子くん : けらけらと笑い。

[メイン] 花子くん : 「ハハ、そんな悪霊の責任も取ってくれるかな?」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「生憎だが、野郎のためにお巡りさんっつー
 収入の安定した社会的地位を捨てる気は持ち合わせちゃいねぇが」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「─────女のためなら、別だな」

[メイン] 花子くん : へへッ、と笑い。

[メイン] 花子くん : 「アンタも十分チャラ男じゃんか」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「うるせ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「つーわけで、俺ァ……お巡りさんの仕事でも、するぜ」
ゆっくりと立ち上がり。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「不良少年の監視っつーな」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「………やるンなら、とことんやりな、クソガキ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 俺はこう見えても、市民の味方だからな。

[メイン] 花子くん : 「こんないたいけな少年を捕まえて不良なんて~」
けらけら、と笑いつつも。

[メイン] 花子くん : 「……へいへい、もし町の方に被害が出そうなら……
 ……頼んだよ、チャラ男おまわりさん」

[メイン] 花子くん : 俺は悪霊なもんで、もしかしたら害をまき散らす結果に終わるかもね。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「ケッ、無責任はいい気なもんだぜ
 腹切るのは俺だけだってのによ」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : だがそうなるなら、俺は俺のケジメをつけるってだけでさァ。

[メイン] 花子くん : 「あはは、無責任っていうのは何も守るもんがない奴のことを言うんだぜ」

[メイン] 花子くん : 「それでさあ」

[メイン] 花子くん : ”祈りの造花”は少女の願いと魂を糧にする遺産である。
それに取り込まれてしまえば最後、レネゲイドの完治が終わるまで、死ぬことも許されず、無機物の中にい続けるだろう。

[メイン] 花子くん : 終わりがないという物は、苦痛だ。

[メイン] 花子くん : 「”祈りの造花”って、同居可能だと思う?」

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : ……このクソガキは、とことん。

[メイン] 沖田 総悟(おきた そうご) : 「気に食わねェな」

[メイン] 花子くん : 冷や汗を流しながらも、沖田に笑い返す。

[メイン] 花子くん : へっ、どっちのことなんだか。

[メイン] 花子くん : こんな生きてる価値もない悪霊、浮いてるだけで精いっぱいだっていうのに……

[メイン] 花子くん : 自分の選択で切り捨てようとする覚悟。

[メイン] 花子くん : まーったく。

[メイン] 花子くん : 「おあいこでしょ」

[メイン] 花子くん :  

[メイン] 花子くん :  

[メイン] 花子くん :